ラベンダーの爽やかな香りや花の美しさは有名ですが、一方でその効果・効能についてはあまり広く知られていないかもしれません。
ラベンダーは昔から万能ハーブとして様々な形で使われてきました。
古代ローマ人はラベンダーの消毒作用に着目して傷の洗浄や沐浴の時に浴槽にラベンダーを入れていたそうです。
ラベンダー効能中世には、伝染病の予防に教会や自宅の床にラベンダーが撒かれたり、ラベンダーの花を部屋の中に吊るして、蚊やハエが寄り付かないよう虫除けにしていたといいます。
またラベンダーには優れた鎮静作用があり、心身をリラックスさせ、不安や緊張、イライラなどを和らげてくれ、緊張からくる偏頭痛や高血圧にも効果があるといわれています。
このような神経を安定させる作用があるため、ストレスを感じやすい人や気分にむらがでやすい方に効果があり、そのリラックス作用が安眠にも効果をもたらすというわけです。
現代ではハーブの精油を用いる「アロマテラピー」が流行していますが、この現代アロマテラピーのきっかけになったのもラベンダーの効能の再発見だったといわれています。
フランスの化学者ルネ・モーリス・ガットフォッセが化学実験中に指に火傷を負い、近くにあったラベンダー精油を塗ったところ、驚くほどに治りが早かったことから精油の薬理作用について研究が始まったのです。
アロマテラピーでは当園でも栽培する「真正ラベンダー」から精製されるラベンダー精油が欠かせないものとなっています。
ラベンダー効能2ラベンダーは「ハーブの女王」とか「ハーブの中のハーブ」などと別格のハーブのような呼ばれ方をしますが、これまでの歴史を見ると決して大げさな呼び方ではないことがわかります。
このような幅広い優れた効果があるからこそ、身近なところからアロマテラピーまで様々なところで使用され多くの人々に喜ばれているというわけですね。